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ナビタイムジャパン、自転車経路探索にGPUを活用して地図階層データの同時並列処理を実現

2019年7月30日


株式会社ナビタイムジャパン



ナビタイムジャパン、自転車経路探索においてGPUを活用

地図階層データの同時並列処理を実現

~『自転車NAVITIME』にてより小道やサイクリングロードに沿ったルート表示が可能に~


 

 株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)は、2019年7月30日(火)の経路探索エンジンの更新により、自転車経路探索において、GPU技術を活用した地図階層データ※1の同時並列処理を実現しました。これにより、自転車専用ナビゲーションアプリ『自転車NAVITIME』の経路品質が向上し、より小道やサイクリングロードに沿ったルート検索が可能になります。


 ナビタイムジャパンでは、自転車経路を、独自調査により地図データを地道に収集・整備することで、2010年9月より提供しています。自転車経路は、サイクリングロードや自転車専用道など自転車特有の情報を含むため、車や徒歩に比べて考慮すべきデータ量が多くなります。このため、これまで特に中長距離のルートの場合、広範囲の地図を短時間で検索する代わりに、検索対象の地図階層データおよび階層内の一部道路を制限することがありました。例えば、進行方向にトンネルがある場合、その隣に走行可能な側道があっても考慮されず、大きく迂回するルートを表示してしまうことがありました。


 今回の経路探索エンジンの更新では、膨大なデータを高速処理できる技術としてAIやディープラーニング等で採用されるGPUの技術を自転車経路に応用することで、探索対象となる道路を制限することなく、すべてを同時並列処理することが可能になります。一度に検索できる道路対象が従来の4倍に増え、経路品質が向上し、より多様なルートを利用者の選択肢として提示できるようになります。

 このGPUの処理技術は米国NVIDIA(エヌビディア)の技術で、経路探索におけるGPUの活用は日本で初めて※2の試みです。


 今後もナビタイムジャパンでは、より安心・安全にサイクリングを楽しめるようサービスの向上に努めるとともに、MaaS実現の重要なパーツである複数モビリティを組み合わせたマルチモーダルルート検索にGPUを活用することで、大量のデータを、経路品質を保ちながら高速レスポンスで利用者にルート提供できるよう、研究開発を進めていきます。


※1 上位階層から順に、国道、県道、市道、小道などで構成される地図データ。

※2 2019年7月30日(火)、ナビタイムジャパン調べ。


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●『自転車NAVITIME』について
自転車に特化したナビゲーションアプリです。高低差グラフの確認や、走行ルート、距離、消費カロリーなどの記録、全国のサイクリングステーション検索、お気に入り地点の保存などの機能をご利用になれます。


※「NAVITIME」は、株式会社ナビタイムジャパンの登録商標です。
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