2020年シルバーウィークにおける自動車の目的地検索の傾向を分析
2020年10月2日
株式会社ナビタイムジャパン
2020年シルバーウィークにおける自動車の目的地検索の傾向を分析
屋外の観光地や、都市圏近郊のレジャー施設が人気
検索ジャンルでは「自然」「レジャー/アウトドア」が大きく増加
株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西啓介、本社:東京都港区)の交通コンサルティング事業は、2020年シルバーウィークにおける、自動車の目的地検索の傾向を分析しました。
本分析では、2020年シルバーウィーク[2020年9月19日(土)~2020年9月22日(火・祝)]と、2019年シルバーウィーク[2019年9月21日(土)~2019年9月23日(月・祝)]を比較し、今年のシルバーウィークにおける目的地検索の傾向を分析しました。分析においては、全国の自動車利用を対象とし、ナビタイムジャパンが提供する各種ナビゲーションサービス(『NAVITIME』、『カーナビタイム』、他)から同意を得て取得した経路検索条件データを活用しています。
■分析内容
①スポットランキング
②ジャンルランキング
①スポットランキング:屋外の観光地や、都市圏近郊のレジャー施設が人気
ナビタイムジャパンが提供する各種ナビゲーションサービスの経路検索条件データを元に、目的地として検索された人気スポットを集計し、今年の上位20スポットの傾向を分析しました。
2020年は、鳥取砂丘や出雲大社など、屋外で自然がメインとなるようなスポットが大きく順位を上げていました。密を避けての観光ニーズの高まりによるものと思われます。また、富士サファリパークや鴨川シーワールドなど、各都市圏から日帰りや1泊程度で移動できる範囲のレジャー施設も順位を上げています。公共交通機関を使わずに自動車でアクセスできる点が、人気を集めている要因と考えられます。
②ジャンルランキング:「自然」、「レジャー/アウトドア」の検索数が大きく増加
ナビタイムジャパンが提供する各種ナビゲーションサービスの経路検索条件データを元に、目的地として検索されたスポットを、お出かけに関する3つのジャンル(「宿泊/温泉」「旅行/観光」「遊ぶ/趣味」)を集計し、昨年の検索数と比べて増加した上位20ジャンルを分析しました。ジャンルの分類については、ナビタイムジャパン独自の基準により、各スポットに割り当てている情報を用いています。
増加したジャンルは、中ジャンルが「自然」や「レジャー/アウトドア」が多く、密を避けたスポットの検索が増えている様子が見られます。その中でも、昨年と比べて最も検索数が増えたのは、「ペンション/コテージ」で昨年比3.83倍検索されていました。他のお客様との接触が少ない宿泊地として人気が集まっていると考えられます。
お出かけ関連の同じジャンル内でも、大規模イベントの自粛や人数制限等による影響で、「イベントホール/公会堂」や「スタジアム/球場」は、昨年に比べて減少傾向です。
●経路検索条件データについて
ナビタイムジャパンが提供する各種検索サービス(『NAVITIME』、『カーナビタイム』、『自転車NAVITIME』他)で取得した検索履歴のデータで、発着地や日時等の情報を蓄積しています。年間18億件の検索履歴のデータを元に、人気の観光スポットや、季節変動、回遊行動がわかります。
●交通コンサルティング事業について
ナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業では、道路交通や公共交通、国内観光や訪日外国人について、移動に関する各種ビッグデータを活用した分析を行っています。
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