訪日外国人動態分析サービス『インバウンドプロファイラー』に「エリア分析」を追加
2026年8月25日
株式会社ナビタイムジャパン
ナビタイムジャパン、訪日外国人動態分析サービス
『インバウンドプロファイラー』にて「エリア分析」を追加
~観光・交通の特徴から周遊の流れ、ベンチマークとなるエリアまで、一画面で確認可能~
株式会社ナビタイムジャパンは、法人向け訪日外国人動態分析サービス『インバウンドプロファイラー』において、行政区分にとらわれない「エリア」単位でインバウンド動向を比較・分析できる新機能「エリア分析」を、2026年8月25日(火)より提供開始いたします。

『インバウンドプロファイラー』は、訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』を通じて、ユーザーの同意を得て取得したインバウンドGPSデータや属性アンケートを活用し、訪日外国人観光客の行動傾向を簡単に比較・分析できるWeb分析サービスです。滞在者数や国・地域の割合をはじめ、年月ごとの推移や時間帯別の滞在状況を把握できます。
自治体や観光事業者、DMOなどの担当者様から、「行政区分をまたぐ広域エリアや、よりミクロなエリアなど、実務・施策に応じたエリアの特徴を知りたい」「エリア前後に滞在している場所を知りたい」「特徴が似ていてインバウンドの来訪実績のあるエリアを参考にしたい」といったご要望を多くいただいておりました。
こうしたお声にお応えし、これまで提供していた、市区町村や、一律で区切られたメッシュ単位の集計ではなく、ナビタイムジャパン独自に整備した行政区分にとらわれない「エリア」単位でデータを可視化・分析できるようになりました。
本機能は、『インバウンドプロファイラー』の利用者であれば追加料金なしでご利用いただけます。
■「エリア分析」機能の特長
「エリア分析」では、エリアを選択することで3つの観点について把握できます。本機能においては、視覚的に分かりやすいUI(デザイン)を採用しており、より直感的なデータの確認が可能です。
・エリアの観光・交通の特徴を一画面で把握
選択したエリアの観光・交通の特徴と、訪問者の属性・訪問時間帯・滞在時間の傾向を、一つの画面上で確認できます。実務・施策に応じたエリアの特徴と訪問者傾向を一度に把握することが可能です。
・周遊の流れを可視化
選択したエリアを訪れた訪問者が、前後にどのエリアへ立ち寄っているかを確認できます。主要観光地を訪れた訪問者の周遊先確認や、広域連携施策・周辺スポットへの送客施策の検討にご活用いただけます。
・ベンチマークとなるエリアを発見
選択したエリアと観光・交通の特徴が近く、かつ滞在において実績のある他エリアをベンチマークとして抽出できます。対象となるエリア(自地域)の改善点や訴求ポイントの検討などにご活用いただけます。
今後もサービスの利便性向上に努めるとともに、インバウンド観光動態データの提供を通じて、観光戦略の検討やマーケティングに取り組まれる自治体・事業者様をサポートしてまいります。
■ 分析事例:小豆島エリアにおける訪日外国人の滞在分析
小豆島エリアにおける訪日外国人の滞在状況を確認しました。
1. エリアの観光特性と類似する人気エリアの抽出
小豆島エリアを指定すると、分析対象範囲に小豆島本島、直島・豊島が表示されます。同エリア内における人気スポットの上位(直島・地中美術館・豊島美術館など)も表示され、具体的にどこにいたか、滞在傾向を分析することが可能です。

小豆島エリアのポリゴンと主要施設
観光タグを確認すると、テーマパークや博物館・美術館、景勝地、紅葉が付与されています。

小豆島エリアの観光タグ
小豆島エリアと類似する人気エリアには、奈良市エリアや河口湖周辺エリア、日光・鬼怒川・中禅寺湖エリア、宮島エリアなどが抽出されています。

小豆島エリアの類似する人気エリア
2. 年月別滞在者数の推移と属性比較
小豆島エリアを選択し、年月別滞在者数を確認すると、2025年は8月と10月にピークが見られ、過去2年(2023年、2024年)の同月と比較しても高い水準となっています。

小豆島エリアの年月別 滞在者数
増加が顕著である8~10月の期間について、国・地域別の構成比を見比べました。2024年は東アジア・欧州・北米がそれぞれ一定の割合を占めていたのに対し、2025年は東アジアが大半を占めています。

小豆島エリアの国・地域別 滞在者数(左:2024年8~10月、右:2025年8~10月)
国・地域を東アジアに絞り年月別滞在者数を確認すると、2025年8月・10月にピークが見られます。一方、欧米豪(オセアニア・北米・欧州)に絞った場合、2025年は他の年の推移と同水準となり、突出した傾向は見られません。この結果から、滞在者増加の要因は、東アジアからの訪問者に限られることがわかります。

小豆島エリアの年月別 滞在者数(東アジアのみ)

小豆島エリアの年月別 滞在者数(欧米豪のみ)
3. 時間帯別・滞在時間の実態
時間帯別の滞在者数は日中に大きなピークを迎える一方、朝や深夜の時間帯にも一定の滞在が確認できます。

小豆島エリアの時間帯別 滞在者数
滞在時間の分布を見ると、平均滞在時間が4.7時間ですが、分布のピークは1~3時間の短期滞在に集中しています。一方で、9時間以上の滞在も確認できます。滞在時間の分布と時間帯別のデータを合わせて確認することで、日中に来て日帰りで帰る層と、長時間滞在して宿泊している層の両方が存在することが確認できます。

小豆島エリアの滞在時間の分布
4. 周辺エリアとの周遊状況(宮島エリアとの比較)
小豆島エリアを訪れた前後の滞在状況を確認すると、高松エリアや玉野エリア、岡山市・後楽園周辺エリアとの周遊が多く、瀬戸内海を挟んだ香川・岡山両県からのフェリーアクセスを介した周遊が、主要な動線となっていることが分かります。

小豆島エリアの滞在前後のエリア
1.で抽出した類似する人気エリアでもあがっていた、同じ瀬戸内海のエリアである宮島エリアの周遊状況を確認します。宮島訪問の前後に滞在しているエリアは、広島や岡山市・後楽園周辺、播磨(姫路・龍野・赤穂)の各エリアと山陽新幹線の沿線都市に集中しており、 新幹線を使った広域日帰り圏として機能していることがうかがえます。新幹線沿線を拠点とする宮島エリアに対し、小豆島エリアは四国も含めたフェリー主体の周遊特性を持つという、傾向の違いが確認できます。

宮島エリアの滞在前後のエリア
●『インバウンドプロファイラー』について
『インバウンドプロファイラー』は、訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ(経路検索・多言語観光案内)『Japan Travel by NAVITIME』から利用者の同意を得て取得したインバウンドGPSデータと属性アンケートをもとに、訪日外国人観光客が集中している場所や時間帯、利用した鉄道路線など、様々な属性情報を絡めた分析が可能です。
▶紹介ページ
●移動データ事業について
ナビタイムジャパンの移動データ事業では、道路交通や公共交通、国内観光や訪日外国人について、移動に関する各種ビッグデータを活用した分析を行っています。
▶HP
・お問い合わせ先
移動データ事業お問い合わせフォーム
●関連プレスリリース
・(2026/6/24)『インバウンドプロファイラー』、「週次速報値」を提供開始
・(2026/1/29)『インバウンドプロファイラー』、「宿泊・日帰りの比較」を追加
・(2025/8/7)『インバウンドプロファイラー』にて「全国サマリー」を追加
・(2025/3/27)『インバウンドプロファイラー』にて「都道府県サマリー」を追加
●「インバウンドGPS」データについて
「インバウンドGPS」データとは、ナビタイムジャパンが提供する訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ『Japan Travel by NAVITIME』にてユーザーの同意を得て取得された、訪日外国人観光客の移動に関するデータです。
※「NAVITIME」は、株式会社ナビタイムジャパンの商標または登録商標です。
※その他、記載されている会社名や商品名等は、各社の商標又は登録商標です。
