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訪日外国人動態分析システム「インバウンドプロファイラー」 を全面リニューアル

2023年1月12日

株式会社ナビタイムジャパン


訪日外国人動態分析システム

「インバウンドプロファイラー」 を全面リニューアル

~月に1回前月分のデータを更新、鮮度の高い滞在・周遊データが閲覧可能に~


 株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)は2023年1月12日(木)より、訪日外国人動態分析システム「インバウンドプロファイラー」をリニューアルいたします。


インバウンドプロファイラー_交通データ_リニューアル.png

 「インバウンドプロファイラー」は、訪日外国人向け経路検索・多言語観光案内アプリ『Japan Travel by NAVITIME』から利用者の同意を得て取得したインバウンドGPSデータと属性アンケートを元に、訪日外国人旅行客が集まっている場所や時間帯、季節別の傾向などを簡単に比較、分析が行えるよう可視化に特化したWeb分析システムです。

 2018年7月の提供開始以降、ご提供までに時間をかけずに、自由にデータを分析できるツールとして、地域における観光分析や、訪日外国人向けのマーケティング等でご活用いただいておりました。
 
 今回のリニューアルにより、データ更新頻度を3か月に1回から毎月更新に変更し、月末に前月分までのデータをご覧いただけるようになりました。これにより、今後のインバウンド観光客の回復に合わせて、鮮度の高いデータ分析が可能となっています。

 分析メニューについてもバージョンアップを行い、どこに、どんな人が訪れているかがわかるヒートマップはそのままに、日本国内での周遊行動がわかる周遊ルート分析メニューも追加しています。また、初めてでも直観的にご利用いただけるようUIも一新し、集計条件の組み合わせにより属性のクロス集計も柔軟にできるようになったことで、分析の自由度も向上しています。

 本サービスの提供を通じて、ウィズコロナ、アフターコロナでのインバウンド観光動態データとしてご活用いただき、インバウンド受け入れ整備に取り組まれる自治体・事業者様の、観光戦略の検討やマーケティングをサポートできればと考えております。
 今後も、より便利にご利用いただけるよう機能拡充を行い、更なるサービスの向上に努めてまいります。


■「インバウンドプロファイラー」リニューアル対応内容について
今回のリニューアルでは、主に以下4つの対応を実施しています。

1) 更新頻度の見直し
これまで3ヶ月に1回の更新でしたが、今回のリニューアルで毎月、前月分のデータ更新に対応いたします。

2) 提供期間の見直し
これまで直近1年分の分析結果のご提供でしたが、直近3年分(最新暦年分+過去3年分)の分析結果をご提供いたします。

3) 周遊ルートの提供(新機能)
1日における周遊行動を分析した周遊ルートを提供します。これにより、どの地域を拠点として訪問されているのか、どの地域と一緒に周遊されているのかといった、移動を含めた分析が可能になります。

4) 柔軟な条件設定が可能(新機能)
データの絞り込み機能を拡張し、国籍×リピーターのような複数属性を組み合わせた集計(クロス集計)が可能となります。本対応により目的に応じた柔軟なデータ抽出が可能となりました。

「インバウンドプロファイラー」サービスイメージ

image_インプロ画面.png






■リニューアルの背景
 「インバウンドプロファイラー」の分析で利用しているインバウンドGPSデータの取得状況を見ても、10月11日の水際対策の大幅な緩和以降、日本国内で取得できているGPSデータ量は急増しており、2022年11月30日時点で、2019年11月1日の約半数までサンプル数が回復しています。

インバウンドGPS取得状況.png

図1:インバウンドGPSデータ取得状況

■属性別の行動圏の違いに関する分析事例
水際対策緩和後の旅行者の行動圏の拡大
 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために実施されていた水際対策が緩和された2022年10月を基準に前後1か月間でのデータ取得状況を韓国と米国で比較しました。
 どちらの国籍も9月10月11月と旅行者数の増加に伴い、日本国内の行動圏も拡大していることが見て取れます。国籍で比較すると、韓国からの旅行者は東京~大阪~福岡をつなぐゴールデンルートと札幌、函館を訪れているのに対し、米国からの旅行者は韓国と同様のルートに加え、東北、中部、北陸などより広く国内を周遊している様子がわかります。

インバウンドプロファイラー_韓国・米国での国内周遊状況の違い.png

図2:韓国と米国での日本国内周遊状況の違い






■「インバウンドプロファイラー」について
インバウンドプロファイラーでは、より詳細なメッシュでの分析や、国籍だけでなく、訪日経験、季節、時間帯など、様々な属性情報を絡めた分析が可能です。
紹介ページ:https://data.navitime.co.jp/inboundprofiler/

■「インバウンドGPS」データについて
「インバウンドGPS」データとは、ナビタイムジャパンが提供するスマートフォン向け乗換・観光案内アプリ『Japan Travel by NAVITIME』にてユーザーの同意を得て取得された、訪日外国人の移動実態データです。国籍別、時間帯別の滞在、周遊状況などを分析することが可能です(国籍等はアプリケーション内のアンケートにて取得)。
・主な特長
-バックグラウンドで測位されるため、方向別の移動量のデータから地域内回遊や広域流動を把握できる                
-GPSを用いて高解像度に測位されるため、滞在箇所を詳細に把握できる
-アプリ内のアンケートにて取得された国籍等に基づき、滞在者の特性を把握できる

■関連プレスリリース
(2018/7/18)訪日外国人動態分析システム「インバウンドプロファイラー」を提供開始

■交通データ事業について
交通データ事業では、訪日外国人観光や国内観光、公共交通や道路交通などについて、移動に関する各種ビッグデータを用いて分析しています。
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